今回から趣向を変えて、スロージョギングについて数回に分けてお話させて頂きます。
なぜジョギングの話かというと、当事務所が来る4月に地元のマラソン大会に参加するので、私の脳内的には”走ること”がタイムリーな話題なのです。
さて、皆様はスロージョギングってご存じでしょうか? 福岡大学のスポーツ科学部の田中宏暁名誉教授(2018年没)が提唱していたランニング方法です。
田中名誉教授はスロージョギングを行うことによって、50歳の時にフルマラソンで2時間38分50秒の記録を出しています。
私も、この方法に出会って、ランニング習慣を身につけることができ、体重も1年で10キロ余り減らすことができました。
ですので、私はスロージョギングの信奉者であることを予め申し上げておきます。
以下、田中名誉教授の著書「スロージョギングで人生が変わる(廣済堂出版)」を参照・引用させて頂き、スロージョギングをご紹介します。
(【】内は引用部分となります。)
【スロージョギングは、自分の体力にあったペースで走るのが基本で、それぞれの体力にあったペースだから誰でもすぐ走れるし、まったく苦しさを感じません。
自分の体力にあったペースというのは、実は一般の人が考えているよりもずっと遅くて、初心者は歩くより遅いくらいのペースになるがの普通】なのですが、
「それくらいゆっくりのペースでもトレーニングを続ければ体力はみるみる向上するし、体力が上がれば次第に速く、長く走れるようにもなってきます。】
↑↑これは本当です。私は身をもって体験しております。↑↑
で、スロージョギングの肝は【①笑顔を保てるペースでゆっくり走る。②歩幅を狭くして、足の指の付け根あたり(フォアフット)で着地する。】です。
①笑顔を保てるペースとは文字どおりニコニコと笑顔を保ちながら運動できるペース(田中名誉教授は【ニコニコペース】と呼んでいます。)です。
科学的には最大酸素摂取量とか乳酸性作業閾値とかの説明がなされるのですが、難しい話になるので、ここでは割愛させて頂きます。(詳細を知りたい方は「スロージョギングで人生が変わる(廣済堂出版)」をお読みください。)
わかりやすく言いますと、ご自身の感覚(主観)に頼って戴き、「楽だなぁ」と思っていられるペースで走るのです。「ちょっときつい」と思うならオーバーペースです。すぐにスピードを落として下さい。見栄を張って(自分に嘘をついて)無理やりニコニコしてもダメです。自然に笑顔になれるペースで走ることが重要です。
先ほど【初心者の場合には歩くより遅いペースになるのが普通】と記しました。「だったらウォーキングでも良いのではないか」と思われたあなた!!
そう思いますよね。私も最初そう思いました。でも、のろくてもウォーキングではなくランニングすることに意味があるのです( ̄▽ ̄)
次回では「何故ウォーキングではなくランニングなのか」、「歩幅を狭くして、フォアフットで着地する」について述べます。
中澤