前回に続き、スロージョギングについての第2回目を投稿させていただきます。
前回同様、田中宏暁福岡大学名誉教授の著書「スロージョギングで人生が変わる(廣済堂出版)」(以下、本書と言います。)を参照・引用させて頂きます。(【】内は本書からの引用部分となります。)
今回は、「何故ウォーキングでなくランニングなのか」についてと、「歩幅を狭くして、フォアフットで着地する」の2点についてです。
1.何故ウォーキングでなくランニングなのか。
皆さんはランニングとウォーキングの違いは何かご存じですか?
両脚が同時に地面から離れることがあるのがランニングで、どちらか片方の足が常に地面についているのがウォーキングだそうで、両者の違いは【速さで決まるわけではない】ということです。
ウォーキングより遅くても両脚が同時に地面から離れる瞬間があればランニングになるのであり、それでいて実はウォーキングよりも効率的に筋肉を鍛えられるというメリットがランニングにはあるのです。効率的に鍛えられる筋肉は主に大殿筋・大腿四頭筋・大腰筋だそうです。
【歩く動作では振り子運動となり脚を上げる必要が無い】ため、あまりこれらの筋肉を鍛えられないとのこと。
同じ距離(または時間)運動するなら、効率的な方が良いですよね。
ランニングに分類されるスロージョギングにおいては上記のメリットに加えて、【楽にできる範囲の運動なので、心臓にも過大な負担がかか】らず、【歩幅を狭くして、フォアフット着地で走れば、脚にかかる衝撃はウオーキングのときとほとんど変わ】らないというオイシイ話が付いてくるのでございます。
2.歩幅を狭くして、フォアフットで着地するとは。
先ず歩幅についてですが、皆さんとしては「歩幅を狭くってどれくらい?」と疑問に思われるでしょう。
コツをつかむために先ずは【その場で足踏みをしてみてください。足の先がほんの少し地面から離れる程度に、軽くトントンと上げ下げ】してみましょう。しばらく足踏みをしたら、最初は10センチ位(結構狭いですよ)ずつ前に出ます。脚を動かす速さは小刻みにし、着地したらすぐに引き上げるようにします。
で、【歩幅の大小でスピードを調節】できるようになりたいのですが、最初は1キロ12分~15分かかる程度のスピード(時速4~5キロ)になるように歩幅を調整してみてください。
次にフォアフット着地についてです。
フォアフットとは【足の前のほう、指の付け根あたりを指します。解剖学的には中足骨という骨のあるあたり】であり、決してつま先(指先)ではありませんので、ご注意ください。(すみません。中足骨の図を提示できませんので、ご自身でお調べください)
なぜフォアフット着地なのかの理由ですが、先に述べたとおり【フォアフット着地なら強い衝撃はかからない】からなのです。【ランニングでよく脚を傷めるのは、実はかかとから着地するからです。フォアフットで着地すれば、アキレス腱がバネになって衝撃を弱めてくれるので、脚に大きな負担がかか】らないのでございます。
このことを実証する意味で、皆さんが実体験できる方法があります。どうぞその場でジャンプしてみてください。どうですか、かかとから着地しませんよね。
【アキレス腱のバネを使ってフォアフットで着地します】よね。
さらに機会があれば芝生がある場所で裸足で一度走ってみてください。無意識的にはきっとフォアフット着地になっているかと。ジャンプの時と同じで本能的にかかと着地の衝撃を回避しているのです。【他の動物を観察してみても、かかとから着地する動物はいません。カンガルーでもウサギでも、かかとはかなり高いところについていて、足先だけで着地して走っています。考えれば考えるほど、フォアフット着地のほうが自然です。】
ということで、自然なフォアフット着地となるわけでございます。
本日はここまでで勘弁してください。(;^_^A
何について投稿するかまだ未定ですが、第3回目もありますので、よろしくお願い申し上げます。
中澤